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法律コラム
アメブロの削除方法まとめ
アメブロは、利用者6,500万人を超える巨大なブログサービスです。
アメブロに掲載された記事を削除したい場合、自分の投稿なら自由に削除できますが、他人の投稿を消してもらうには交渉や手続きが必要です。
今回は、自分や他人のアメブロを削除するための方法について解説。
運営に自分のブログを消されてしまったときの対応や、復元方法についてもご紹介します。
自分のアメブロを削除する方法
まず前提として、アメブロはブログそのものを削除することはできません。
自分がアメブロに書いた内容を削除したい場合には、その記事ごとに削除を行うか、退会してアカウントごと削除することになります。
開示される条件
発信者情報開示請求をするためには、次の2つの条件を満たす必要があります。
・開示を受けるべき正当な理由がある
・権利侵害が明白である
一般の方で多いのは、悪口や事実無根の噂、個人情報などを書き込まれて、名誉毀損・侮辱・プライバシー侵害等の権利侵害により情報開示を行うケースです。
この場合、正当な理由とは「民事訴訟提起等のために発信者の個人情報が必要であること」等となります。
退会してアカウントごと削除
アメブロやアメーバIDの機能自体を使わなくなった場合は、退会してアカウントを削除することで、ブログも削除することができます。
アメブロから退会すると、今まで書いたブログが全て消えるほか、メッセージやアメピグ、読者登録していたブログ等の情報も全てなくなります。
また、一度削除したアメブロアカウントは、復旧することができません。
それで問題ないという場合は、退会フォームから手続きを行うことができます。
特定の記事だけ削除
ブログ自体は残したまま、特定の記事だけ削除したい場合は、編集・削除ページから行うことができます。
手順は、以下の通りです。
1.「記事の編集・削除ページ」へアクセス
2.削除したい記事にチェックを入れる
3.画面下にある「選択した記事を削除する」をクリック
4.確認画面で「削除」ボタンをクリック
複数の記事をまとめて削除
編集・削除ページでは、複数の記事や全記事まとめて削除することもできます。
ただし、この操作ができるのはPCかアメーバアプリからのみで、スマホのブラウザからは一斉削除はできません。
1.「記事の編集・削除ページ」へアクセス
2.削除したい記事にまとめてチェックを入れる(全記事削除したい場合は「全選択」にチェック)
3.画面下にある「選択した記事を削除する」をクリック
4.確認画面で「削除」ボタンをクリック
「非公開」にするという方法も
ブログの記事を、人に見られないようにはしたいものの、書いた文章自体は消したくないという場合は、「非公開」にする方法もあります。
下書き状態にする
一度公開した記事も、下書き状態に戻すことで誰にも見られないようにできます。
操作方法は、以下の通り。
1.「記事の編集・削除ページ」へアクセス
2.非公開にしたい記事の「編集」ボタンをクリック
3.画面下にある「下書き」ボタンをクリック
4.確認画面が表示されて完了
アメンバー限定記事にする
アメブロの記事は、アメンバー限定にすることで、自分が承認した人しか閲覧できないようになります。
また、自分のアメンバーが0人なら、記事は公開したまま、誰にも見られないようにすることが可能です。
1.「記事の編集・削除ページ」へアクセス
2.非公開にしたい記事の「編集」ボタンをクリック
3.画面下にある「アメンバー限定公開」ボタンをクリック
4.確認画面が表示されて完了
削除した記事の復元は可能?
削除してしまったアメブロの記事は、直近10件のものまでであればRSSフィードを取得することにより復元できます。
アメブロのフィードURLはこちら。
http://feedblog.ameba.jp/rss/ameblo/アメーバID/rss20.xml
上記「アメーバID」部分に自分のIDを入力して検索すると、削除した記事も表示され、ソースごとコピペすれば全く同じ記事の復元が可能です。
ただし、新規投稿として同じ内容の記事を公開するだけなので、削除前についた閲覧数やコメント、いいね!などはリセットされます。
あとで復元したくなる可能性があるなら、削除前に自分で文章やソースをコピペしてローカル保存しておくのも、一つの方法です。
他人のアメブロ記事を削除したい場合の対応
それでは、他人のアメブロに、自分の不利益となる内容が掲載されている場合、どのように削除すればいいのかを解説していきます。
投稿者に削除を依頼する
投稿者が知人や、悪意がなさそうな場合、投稿者に直接削除を依頼するのがもっともスムーズな方法です。
削除してもらいたい理由は説明した方がいいですが、特に法的根拠に基づいている必要はないので、「自分が不快だから」というだけでも削除してもらえる可能性があります。
アメブロの投稿者には、記事のコメント欄や「メッセージを送る」ボタンからコンタクトを取ることができます。
ただし、個人間のやりとりなので、トラブルに発展するリスクも。
いきなり強い口調で削除を迫ると反発されてしまう可能性もあるため、落ち着いた対応をするのが大切です。
権利者向け窓口から通報する
投稿者に直接頼みづらかったり、著作権・プライバシー権といった自分の権利が侵害されていたりする場合、権利者向け窓口から通報することが可能です。
上記フォームに、以下の内容を記入して送信すると、アメブロの運営が内容を審査し、削除対象かどうか決定します。
・自分のIDとメールアドレス
・権利侵害をしているページ
・権利侵害の内容
・希望する対応
・権利者であることの証明
削除請求(送信防止措置の申出)をする
権利者向け窓口から通報しても削除されなかった場合、アメブロには「削除請求(送信防止措置の申出)」というページもあります。
請求方法は、指定住所への書類送付です。以下の住所に、必要書類を送付します。
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers
株式会社サイバーエージェント Amebaカスタマーサービス
必要書類
・侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書
・押印と同じ印影の3ヶ月以内の印鑑登録証明書
・個人の場合:本人確認書類(住民票・パスポート・運転免許証・保険証等)
・法人の場合:発行3ヵ月以内の代表者の資格証明書(登記謄本など)
・代理人が申立を行う場合:委任状の写し
それでも削除されなかったら
削除請求を行っても削除されない場合、弁護士に相談しましょう。
ここまで申請を行ってきても削除されないのは、権利侵害やアメブロの規約違反を証明しきれていないということです。
法の専門家である弁護士の手を借りて、主張の根拠を法的に強化したり、これまでと違った観点から削除要請を行ったりする必要があります。
また、アメブロの投稿者に損害賠償請求をしたい場合も、弁護士・裁判所を通して発信者情報開示請求を行うことで、投稿者の特定ができます。
自分のアメブロが削除されてしまったら
アメブロの記事が、自分で操作していないのに突然削除されてしまうということがあります。
その場合の原因や復元する方法、行うべき対応について知っていきましょう。
アメブロが削除される理由
アメブロが削除される理由としては、以下のことが考えられます。
・権利者からの申し立てがあった
・ツールの過剰使用
・ブログにNGワードが含まれている
・メールアドレスを収集している
・過激な発言がある
・上記の条件に当てはまり、かつ更新頻度が高い
まず、ネットで拾った画像や自分以外の人の個人情報を掲載していた場合、権利者からの申し立てがあって記事が削除された可能性があります。
ペタやいいね、読者登録申請を自動化したり、手動であっても毎日上限数まで行っていたりすると、スパムと見なされて削除されることがあるようです。
その他、商用利用やネズミ講、読む人に不快感を与えたり誤解を生んだりする表現など、アメブロの利用規約に違反していると判断された場合も、記事やブログ自体が削除されます。
復元する方法
削除された記事を復元したり見たりする方法は、自分で記事を削除したときと同じです。
・RSSフィードを取得
・キャッシュを利用する
・自分でローカル保存しておく
・バックアップツールを利用する
しかし、権利侵害やアメブロの規約違反で削除された場合には、該当箇所をそのまま再掲載すると、再度削除される可能性が高いです。
おすすめはブログの引っ越し
先にお伝えしましたが、アメブロは商用利用が禁止です。
一度商用利用と見なされて削除されたブログは、復元させても再度削除される可能性が高いです。
商用利用でブログを続けたい場合には、SeesaaブログやWordPressに引っ越しをすることをおすすめします。
アメブロには記事のエクスポート機能はありませんが、バックアップツールにデータを取り、別のブログサービスにコピーすることで、ブログ丸ごと引っ越しが可能です。
まとめ
アメブロを削除するのは、自分が書いた記事やブログであれば簡単です。
他人のアメブロを削除してもらうには、投稿者との交渉や、アメブロ運営への削除依頼が必要になります。
専門的な法知識が必要になる場面もあるため、アメブロの削除に難航した時には弁護士に相談するのがおすすめです。